平成の時代がとうとう終わろうとしています。

2016年に天皇陛下によって生前退位の意向がある事が
ニュースなどでも報道されてきてから、しばらくして2017年の12月13日に
生前退位や改元が行なわれる日時が決定しました。

当初は2019年の元日から新しい元号になるという案や
4月1日に改元という案もあり、様々な議論が行われていたようです。

結果的に新元号は2019年の4月1日に発表されて、
令和(れいわ)という元号になりましたね。

明治時代から平成になるまでは、天皇の崩御の場合にのみ
改元が行われていたことで悲しいニュースとなっていましたが、
今回の平成から次の元号への改元については生前退位という事でお祝いムードになりました。

元号はとても昔からその時代を表すものとして、
使われてきているものですが、明確な決め方はあるのでしょうか。

元号の由来やルールから、予想されていた候補まで解説していきます。

元号はいつ変わるの?

閣議によって平成31年4月30日に天皇が退位して、平成の時代が終わり、
翌日5月1日に現在の皇太子殿下が新しい天皇に即位して新元号が
使われるようになっています。

これまでに多くの人がネットやテレビで予測など
していましたが、少なくも明治、大正、昭和、平成を
アルファベットにした時の頭文字で被ることはないのは確かだといわれていました。

元号が昭和から平成に変わる時にも
候補となる二文字の漢字が3つに絞られていました。

その際には、平成以外の二つの頭文字が「S」だったので採用されなかった話があります。
・正化(しょうか)
・修文(しゅうぶん)

平成から新元号への改元については、生前退位による元号の変更である事、
様々なシステムの変更やトラブル回避のために、新元号の発表については
平成31年4月1日に行われることになり、当日は大々的にニュース報道が行われました。

これまで発表の時期などについてはいつになるのかと
言われていた時期もありましたが、2019年1月の年頭記者会見で
安部首相によって新元号が発表されるのが分かりました。

元号の決め方は?

元号の決め方については、現在の日本には昭和54年に作られた
「元号法」という法律に沿って行われています。

こちらの法律に「一世一元の制」という一人の天皇につき
ひとつの元号で皇位継承があった場合のみ変更される事が書かれています。

かつて元号については同じ天皇の状態でも
改元されることがあり、災害や戦争など様々な理由から行われた事があります。

明治時代以降は天皇が終身制となっており、
崩御するまでは改元されることがなくなっていました。

元号の決め方については、いくつか条件が決まっています。
・読みやすい漢字で、書きやすい事
・漢字で二文字であること
・日本の理想を象徴するようなもの
・日本と中国や朝鮮、ベトナムなどの元号で過去に使われていない事や
それらの国の帝王や皇后などの苗字や死後のおくり名、宮殿や土地の名前と
違うものであること
俗用されていないこと(存在しない言葉であること)

決め方としては、内閣総理大臣が選んだ有識者によって
新元号の候補を理由付けもしっかりした上で提案することになっています。

あがってきた案を内閣官房長官によって整理していき、
内閣総理大臣に報告してからさらに議論によって候補が絞られていき、
最終的には全閣僚会議で決定されることになっています。

元号の由来やルールはあるの?

元号という言葉は、特定の期間の年代を意味していますが、
「年号」という場合もあります。

同じ意味と考える人もいれば、年号については
31年という部分を表して、元号は平成など時代を意味する言葉として
使われるという考え方があります。

また多くの国々で使われている西暦は2018年などの数え方ですが、
日本独自の「和暦」は平成30年と表現します。

そのため、和暦と元号と年号はほとんど同じという事になります。

元号はもともと中国から来たものですが、
現在元号を使用しているのは日本だけになっています。

予想されてきた元号はどんなもの?


出典:時事ドットコムニュース 和泉屋予想キャンペーン
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019033000397&g=soc

安永が1位、安久が2位などをはじめ、
安や永が使われる元号が多く予想されていました。

元号を決めるルールのひとつとして
俗用されていないことが条件にある以上は
このようにネット上や企業のキャンペーンで集まってきたものは
使われないといわれてきました。

そして、実際に令和になり、多くの人が意外だったのではないでしょうか?

令和以外の候補については5つあった

令和以外の候補については5つあり、合計6つの案から決まったようです。
どんな読み方をするのかを含めて気になるところです。

下記の令和以外の5つの案はすべて中国の古典から
引用されて作られたものでしたが、令和については
今回初めて日本の古典の万葉集から引用される事になりました。

発表からしばらく経過しましたが、他の候補だった元号よりも
しっくりくるという声も多いようです。

今回の元号の候補について

広至、英弘については人名でも多いですし、
万和、万保は響きがどうかなって思います。

総合的な判断で令和になったのでしょう。

上記の最終候補の元号案が決まったのは
発表するわずか1週間前の事だったようですから時間をかけて絞られたのかなと思います。